シンボル と似顔絵
ヨーロッパの宗教画の中で、革袋を持っていればユダ(裏切ってキリストを売った銀貨を入れた袋)だし、近くにユリの花が描いてあればマリアだし(ユリは純潔の印し)、ナイフを持っていればペテロ(ゲッセマネで、兵士の耳を切りつけた)、、、、、と数々ある。
コレを似顔絵に応用しなくてなんとしよう!!
というほど大げさではないけれど、たまにはシンプルや、アイテムを使ってそんなににていなくとも、わかる人にはわかるように匂わせるのも面白いと思う。
だが、ナイフを描いておけばペテロとわかる、、とは、似ていなくてもいいわけで、、似顔絵描きとすれば微妙でもある(サングラスかけておけばタモリさんだし、、)がうまく使っていこうと思う。
ちなみにこの亀は市川團十郎さんを描いたのだが、屋号は成田屋。定紋は三升(みます)、替紋は杏葉牡丹(ぎょよう ぼたん)、ということで甲羅に杏葉牡丹を入れてみた。
実はこの試みは過去に国芳浮世絵師が試みている。天保の改革の時に贅沢が禁止され、役者絵も禁止になってしまったので、亀を描いてその甲羅にその歌舞伎役者の 紋 を描いて、歌舞伎役者は描いておりません、ただの亀でございます。といういい訳に使われたのだ。