第三章

なんてたくさんのカエルが集まっているんでしょう。ピンク,オレンジ、イエロー,ブルー、、、こんなにもいろんな色のカエルがいるなんて、そしてデビーだけだと思っていた赤目のカエルもこんなにたくさんいるなんて。

大きなホールの入り口に
__マジックガエルデビーの大マジックショー__という看板がかかっているのが見えてきました。
マジックガエル、、やっぱり違うわ。私の探しているデビーはピエロガエルなの。他をさがしてみるわ。ここまでつれてきてくれてありがとう。お礼に似顔絵を描きましょう。』
『ありがとよおじょうちゃん、おれの名前は タクシーガエル イルボン。この自慢のイボを描いとくれよ。最初はこわがるやつもいるけれど、だれかをのせてひとっ飛び するときにゃあ、しっかり掴むことの出来る便利なイボさ。』

『ええ、ええ よくわかったわ。ちょっと怖かったけれど 柔らかくてクッションのようなイボのおかげであんなに高いジャンプをしてもちっとも痛くなかったもの。イボもチャンと描いておくわ。ああでもブルーのインクを持っていないの、その柔らかなブルーの目の色をどうしましょう』

『おお、おれはこんな顔をしていたんだ。立派だねえ。満足だよありがとよ。色なんかなくったてそっくりさ。ありがとよ。みんなにも見せてやろう。おおいみんなこの似顔絵を見ておくれ〜』
イルボンさんは似顔絵を持ってみんなに見せながらホールに入って行きました。
『いつかデビーにこの手袋を渡すことが出来たなら、また旅に出てブルーのお花を探しましょう。お花を絞ってインクを作り必ずイルボンさんの目をブルーに塗って仕上げましょう。さようなら イルボンさん。』